| 年金運用に関する調査・研究/クォンツ・レポート | |
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年金研究センター 主任研究員 岡村 孝 |
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第3回:スタイル・アナライザーによる ポートフォリオ・リスクマネジメント |
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同じアクティブ・ファンドマネージャーでも、投資哲学・投資方針が異なれば同じ株式であってもその評価は異なってきます。投資哲学・投資方針の違いに起因する評価基準の違いは、よく「投資スタイル」の違いという言葉で説明されています。「投資スタイル」の区分にはこれといった決まりがないのですが、一般的な区分法をご紹介しましょう。 企業の利益成長をより重視する投資スタイルは通常「グロース」型と呼ばれます。グロース型のマネージャーは市場平均を上回る成長性を持つ銘柄を見つけ出すことこそが市場に勝つ道だと考えています。また、ある一定の基準から見ての現在の株価の割安度に着目する投資スタイルは通常「バリュー型」と呼ばれます。「一定の基準」には株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)や独自に開発された株価評価モデルなどが用いられるケースが多いようです。グロース/バリューというスタイル区分を、さらに株式の規模に応じて大型/中型/小型に分類する場合もあります。 歴史的に見ると一つの投資スタイルが一貫して市場平均を上回るパフォーマンスを上げているわけではありません。図1はフランク・ラッセル−野村スタイルインデックスの基準をもとにスタイル毎のパフォーマンスを調べたものですが、パフォーマンスの高い投資スタイルは異なることがわかります。昨年は大型グロース型のファンドマネージャーが非常に高いパフォーマンスを上げた反面、大型バリュー型のファンドマネージャーは苦戦を強いられましたが、こうした傾向が今後とも継続する保証はありません。 |
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したがって、ポートフォリオのリスク管理上は現在のポートフォリオがどのような投資スタイルに属しているのかを把握した上で、 ■現在の投資スタイルを堅持する ■投資スタイルの偏りを是正するために、別の投資スタイル性格を持つファンドを組み入れる といった判断が必要になるでしょう。「スタイル・アナライザー」はその判断を手助けするもので、過去のポートフォリオのリターンデータをもとにそのポートフォリオのスタイル属性を分析するものです。図2は分析例ですが、過去のリターンデータから判断する限りこのポートフォリオは大型グロースの色彩が強い投資スタイルになっているようです。 |
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「スタイル・アナライザー」は、各マネージャー毎のリターンデータから各々の投資スタイルを推計するという意味で動態的な分析です。また、マルチファクターモデル等を用いた静態的な分析で別の角度から投資スタイルを分析することもできます。 さらに、投資プロセス等定性的情報収集もスタイル判断には重要な要因と考えます。 |
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