| 年金運用に関する調査・研究/クォンツ・レポート | |
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年金研究センター 主任研究員 奥山 修 |
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第6回:ファクターリターンによる株式市場分析 |
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株式市場を計量的に分析する手法として、ファクター・リターン分析が一般に用いられております。これは、株価変動に影響を与えると考えられるファンダメンタル指標や市場指標を用いて、各指標が一定期間における銘柄間のリターン格差をどの程度説明しているかを分析するものです。 算出方法は以下の通りです。 |
| @ファクター・エクスポージャー算出…各指標について市場平均が0、標準偏差が1となるように次式の様な基準化といわれる処理を実施します。 Xi=(原数値−市場平均)/標準偏差 ここで算出したXiがファクター・エクスポージャーであり、例えばある銘柄のBP(株価純資産倍率)ファクターのエクスポージャーが+1であった場合には、当該銘柄のBPの値は市場全体の平均値から1標準偏差プラスに(割安方向に)乖離していることを示しています。 |
| Aファクター・リターン算出…上記ファクター・エクスポージャーを説明変数に、各銘柄のリターンを被説明変数として回帰分析を行い、推計された回帰係数をファクター・リターンと呼びます。 |
| 結果の解釈としては、仮にあるファクター(例えばBP)のファクター・リターンが+1.5%であった場合、当該分析期間においては「BPの値が市場平均から1標準偏差プラスに乖離した銘柄(純資産に対して相対的に割安)は1.5%相対的にリターンが高くなる傾向にあった」、となります。 分析に際しての留意点としては、回帰分析の結果として算出された係数(ファクター・リターン)が統計的に有意な数値であるかどうかが重要です。一般に、t統計量を用いたt検定などによりファクター効果の判別を行います。 |
| 近年、グローバルでの株式市場の連動性が注目されており、国内のみならずグローバル・ベースでのファクター分析は投資戦略を立案する上で重要性が高まっています。弊社では国内株式は「アルファ・ウォッチ」、外国株式は「グローバル・アルファ・ウォッチ」と称した分析ツールを定期・不定期に作成して、主要な20以上の指標について内外株式市場における分析・モニタリングを実施しております。下表は分析例ですが、◎や○印のファクターはt検定により統計的に有意に有効であったファクターであり、●や▲印は指標の意味から考えて逆方向に有意であったファクターを示しています。 |
| 下表より2000年5月に関しては、日米欧ともにバリュー(割安)系の指標が有効であったことが分かります。 |
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| (紙面の都合上、各指標算出の詳細に関しては省略させて頂きます) | |
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